イベントCGが出来るまで
こんばんは、煎路です。
今日のブログは天色*アイルノーツのイベントCGが出来るまでをご紹介!
という事で、一番最初に自分が塗ったシャーリィのCGを使って、制作手順を追ってみようと思います。
まずは、絵コンテを基に原画家さんにラフを描いてもらいます。

ラフの段階では、彩色時には服で隠れる体のラインとかもばっちり見させてもらえます。役得です(笑)
この段階で少し修正を入れてもらったり、トリミングの位置を決めたりします。
次は背景線画です。

背景はCG毎にろどさんにポリゴンを合わせてもらって、線画データを書き出してもらいます。
今回は教室の背景を出してもらいました。

ラフを基に、原画家さんに線画を描いてもらいます。
線画がデジタル作業になってからはパーツ毎に別レイヤーで描いてもらってるので、線画を馴染ませる工程がだいぶ楽になりました。
あと下着や制服のレースは大体原画家さんが入れてくれるので助かってます。

背景と線画を合わせて、パーツ毎に選択範囲をとった状態です。
まずはここまでが下準備。
ここからゴリゴリと塗っていきます。

とりあえず人物にざっくりと影を置いてみます。
塗るときは拡大して作業するので、意識が細部にいってしまって全体のバランスが掴み難いです。
最初にある程度影のイメージが出来ているだけで、迷いが少なくなって早く塗れる気がします。

次に背景をカカッと彩色します。
人物を塗ってから背景を馴染ませるより、背景に人物を馴染ませた方がバランスが取りやすいです。理屈はよくわかりません。フィーリングです。

一番大事なキャラクターの彩色です。
肌や表情等は塗りでも印象が変わるので、より丁寧に塗っていきます。
基本的には丸いブラシとエアブラシのみ、髪やパリッとしたものはパスを使って塗ってます。

最後に効果をかけてバランスを整えます。
料理で言うところの塩コショウですね(笑)
コントラストを上げたりカラーバランスをいじったりで、彩色工程の中でも割と楽しみな作業です。

効果は分かりやす黒背景にするとこんな感じです。
自分は「オーバーレイ」「スクリーン」「覆い焼き」「明るさ・コントラスト」「カラーバランス」あたりを多用してます。
あと統合した画像をぼかして焼き込んだり、背景にノイズやぼかしを加える事もあります。
このくらいのCGだと、一枚塗るのにかかる時間は表情差分コミで2日(20時間)くらいですね。
追い詰められた状況で集中できる環境があれば一日でも出来るとは思いますが、次の日の事とか考えるとあんまりやりたくはありません(笑)
Hシーン等の差分・水分が多いものはもう少し時間がかかります。
オマケ1 ごちゃごちゃしたレイヤー構造

レイヤーは数えた事ないですが、300枚は使ってると思います。
差分が多いものだと、1000枚超える事もあるんじゃないかと。
フォルダで分かりやすくまとめておかないと、あとで開いたときにさっぱりわけがわからなくなります(笑)
おまけ2 GIFでまとめてみた

以上、煎路のCG彩色工程でした!
あくまで自分の場合の紹介なので、他にもやりかたや進め方は色々とあると思います。
もっといいやり方あるよーって方がいましたらぜひ教えてください(笑)
さて、今夜はご飯に誘ってもらってるのでこれから出かけてきます!
久々の飲み会なので、程々に食べて飲んで呑んでノンデ、ぐでんぐでんに楽しんでこようと思いますーノシ